ゆかり徒然日記

鬱病から引きこもりにランクアップしたアラサーのブログ。

Less is more? Less is bore?

Less is more.(少ない方がより良い)

Less is bore.(少ないことは退屈)

 

の二つがある。

最近はLess is more.なデザインが多い気がする。

彩度の高い色が失われて、ロゴもモノクロや単色が好まれ、文字は全てゴシック体になって。

身の回りの情報量が多すぎるから。

人々がデザインだけはLessにして、頭の中を整理しているようで。

社会のスピード感で、装飾されたものを見る余裕がないのか、そういう我々の進化の結果なのか。

 

カラフルな世界、装飾的な世界、雑多な世界。

シンプルで、機能的で、色のない世界。

どちらが良いとか、全然分からないし、どちらもあって良いと思うけど。

 

私はLess is bore.派だ。

効率よく、綺麗で、間違いのない人生がつまらないように、シンプルなものは綺麗だけど物足りない。

無駄で意味がなくて遠回りで、失敗ばかりで、カラフルな人生がいい。

 

デザインも俗っぽくて良いし、沖縄の北谷や、メキシコのグアナファトみたいなカラフルな街並みが良い。

携帯をキラキラにデコってデッカいマスコットが付いてた時代が楽しかった。

チラシの野菜全品98円の、あのフォントに、一番胸が躍る。

 

大学が建築学科だった。

デザインでもなんでも、コンセプトを全面に押し出すために装飾を排除する、それ以外を抑えるのが分かりやすくて正しくて、徐々に色んなものがシンプルになっていった。

服も装飾を好まずナチュラルに、アクセサリーもつけないか、必要に応じてシンプルな一粒のものやチェーンだけのものを。

結局、私は、デザインや身なりでシンプルな人間であるということを、分かりやすいことを、人から評価されたくてやってたんだよな。

先生や学友に認めてもらいたくて、どんどん装飾が剥げて、概念的になって。

でも、楽しくなくて、あまり概念的であることにこだわれなかった。

本心ではもっと自由にありたいし、デザインも、コンセプトなんて隠してしまうくらい他にやりたいことで埋め尽くして、答え合わせを楽しみたかった。

コンセプトはボヤけた方が好きだし、世俗的でいいし、好きでやっちゃって良かったのになぁと。

多分周りも、楽しんでないこと、見抜いてたんだろうなぁって。

一番私的な作品が、一番楽しかったし、一番その時に学科の友達が増えた気もするよね。

 

よりLessにすることに楽しさがある人はそれで良いと思うし、よりMoreにすることに面白みを感じる私もそれで良いし。

なんか、こう、今の人々はLessに傾きがちだけども。

Lessは公というか、万人に通用するからかなぁ。

人間それ自体が公的社会的というか、より善意に傾いてるからかなぁとか。

世界が狭くなって、たくさんの人の目が向くようになって、クリーンであることが求められるようになって。

自然とか、ナチュラルとか、白黒とか、そういう公的なものがアイコンというか、自己紹介として相応しくなってきたのかもなぁ。

日本人には禅の心があって、そもそもLessな国民性だし。

公的より私的に近づくと、農薬にホルモン剤、どぎつい人口的な物や色や、限りなく無駄なゴテゴテのロココ調の装飾や、限りなく無駄なギャンブルに酒タバコみたいなMoreな行動になって。

ある人にとってはMoreな選択はダメなのかもしれないけども。

ダメかどうか決めるのは自分なので。

 

私の過去のもので誇れないものは、評価あるいは対価を求めて、Less側というか、公に当てこんだものだったからだろうなぁと思う。

で、誇れるものは、私を押し出して、Moreを楽しんだものなんだろう。

だから、楽しめることをしなきゃなぁって。

 

ホワイトデーに、ピンクの装飾的な可愛いペンに、筆記体で名入れしたのを買ってもらって、今日届いて。

ペン、これまでの私なら100円のゲルインキで良かったし、高いの買っても1000円前後、最も安価に高見えするブラックの軸だったけども。

こうね、Moreを自分で自分に許してく過程で、死ぬほど私が強いのに、公的であろうとし過ぎてたんだろうなぁとか。

 

みんなも、自分に許してないことあったら、どんどん許してこうな。

沢山私的なものを人生に盛り込もう。

More is more.Less is less.でいこう。

Moreを全部許した上で、Lessを楽しんで私的に選ぶならそれもいい。

諦めても良いから、3日坊主でも良いから、動くのをやめないで。

自分には何かが許されないなんて決めつけないで。

沢山迷走していい。

年齢も、生まれも、知識も、何もかも関係ないし、全部楽しい方に、好きな方に、行っていい。

めいっぱい楽しんでこうな。