高校の同じクラスには育ちの良い女の子が多かった。
そんな子は、私みたいな万年寝癖不思議ちゃんにも優しく話しかけてくれた。
誰にでも優しく、穏やかで、いつも楽しそうな子。
いつも身なりや持ち物を綺麗に整えている子。
なんか分かんないけど、そんな子が好きだった。
その子たちは今、親や祖母との様子をSNSに上げたりするんだが、みんな揃って実家や祖父母宅が庭付きで池付きの豪邸だ。
結局お金かい!って思うけど、私の祖母だって、どちらも現金ベースで億はあるし、総資産なら数億ある。
お金じゃ無いというか、品、なんだよな。
お家に季節のお花が飾ってあって、お茶菓子が出て。
着物でたまに外出するような、品。
私の祖母は、やり手のスナックのママと、田舎の農家の逞しい女って感じで品はない。
祖母自身は一人だと、季節の行事を大事にしたり、素朴な野花を愛でたりもする。
が、親戚が集まると酒飲んでガハガハ人や「夜逃げした誰か」「愛人のいる誰か」の悪口で笑う。
私も、両親から「家事が出来ない」「性格悪い」などと言われ、親戚からも「そんなお前は将来絶対離婚する、俺なら願い下げ」と笑われた。
品がないよね。
なんか、育ちが良い子はもっと素敵な話してんだろうなって思う。
育ちの良いご家庭のジョークは古典の寓話から引っ張ってきたりするんだろうか。
少なくとも、何かを吊るさなくても良いんだろう。
育ちが良い子は、仕事も凄くて、私も知ってるような国際的なイベントを若くして任されたり、学会発表で目覚ましい成果を上げる医者になったりしてる。
なんの因果が…?と思うけど、育ちが良い子って常に自然な自信があって、周りに信用されるんだよな。
そして弛まぬ努力家だ。
少しの負けん気がある。
ノブレスオブリージュって感じ。
親含め親戚中そんな人の多い環境で育ったんだろう。
なんかな、育ちが欲しいなって。
お茶とか習うと良いのかな。
滲み出る品、知性、自然な自信が欲しい。
そうありたいって思い続けることが大事なのかも。
私には品があり、知性があり、自然な自信がある。
そう思って生きて行こうな。