目標持たなきゃダメとか、一角の人間にならないとダメとか、ちゃんとしなきゃとか思っていた。
死にたい死にたいと思っていた。
人に期待されてなんとなく作った夢や目標を叶えようとして。
そこに向かえない自分を嘆いて、死なない分の沢山の罰を自分に与えながら。
本当は命さえあれば良かったんだ。
自分を大切にして良い。
むしろ自分を大切にできればそれで良い。
何か、大層な人間にならなきゃと思っていたけれど、一生バイトでいいし、一生日雇いでいい。
何しても良い。
途方もない上ばかり見て、〜賞とか、人の為とか、そういう綺麗な夢を目指して、私は私を見失った。
誰かに夢を決めてもらったこともあるけど、やっぱりそれは人の夢で。
常に由香里がグラグラで、私が誰かわからなくて、人に会う度に振る舞いが変わり、とりあえず求められる私で居ようとして、うまくできなくて人を傷つけて、結局どこに行っても定まらず異物でしかない。
私の中でも私のことが一番理解出来なくて。
でも、本当は私はここに居た。
私はありのままの私でここに居たのに、人からの目線を気にして私の心も身体も見失っていた。
目の前の楽しそうなことを、誰に嫌われても蔑まれても、私が私であれる道を。