麦わら海賊団だと、ウソップが好き。
奇を衒ってるわけではなくて、数百名居るワンピースのキャラの中で15位になるくらい人気だ。
ウソップ。
本当はビビりなのに、弱いのに、ハッタリと少しの勇気でその場をなんとか凌いでいく。
怪物揃いの麦わら海賊団で、仲間に追いつこうと、足手纏いにならないように、必死にもがいて。
ただのちっぽけな嘘つきから、英雄に成長していく。
なんならワンピース、ウソップの成長物語だと思ってるまである。
至る所で何故か英雄だと思われて、それに乗っかる形で嘘を重ねて、ピンチで嘘がバレそうになり逃げられなくなる、みたいなお決まりのギャグがあって。
ドレスローザ編で、ウソップがハッタリを信じた小人たちに英雄に祭り上げられて。
小人たちのピンチに、逃げようとするけど最後の一歩で裏切れなくて戦ってボロボロになったり。
いつも鼻が折れてボロボロになるのも魅力よね。
強くないのに、それでも戦い続けるの、強いよね。
もっと強い奴らが周りにいるのに、それがちゃんと悔しいのに、いつも怖いし案の定ボロボロになるのに、戦い続けるの。
応援しちゃうよね。
この理論で、ヘルメッポも好きなんだけども。
ウソップもだけど、ギャグパートになる人達の魅力ってあるよね。
尾田先生のギャグ、めちゃくちゃ好き。
ワンピース全体だと、Mr.2ボンクレーとバギーが好きなんだが(最近バギー沢山出て嬉しい)。
ギャグパートに来る人って、分かりやすくキャラの一貫性があるというか、だから一番強いよね。
ギャグになるためには、死んじゃダメだから。
ボンクレーは、オカマであることに誇りを持ってるし、ダチを大事にするし、バレエで敵を倒すし、持ちギャグも沢山あるし。
バギーも分かりやすい悪で、盗賊で、勧善懲悪としてよく伸されてるし、弱いのに謎に担ぎ上げられるのもウソップと同じで。
鳥山先生のギャグパートも、かなり好きなんだよな。
ドラゴンボールの序盤が面白くて、サイヤ人が来てからバトルばかりでギャグが減ってつまらなくなった、って言うと誰も共感してくれないけども。
ミスターサタンが作中で一番好きなのは、戦いの中でも序盤のギャグの空気感を持ってる唯一のキャラクターだからだ。
ワンピースも、ギャグパート減ってきてるし、人がバタバタ死ぬようになってDBみたく蘇生もないから、シリアスに寄って行って悲しいんだが。
ギャグ、笑えるとかじゃなくて、気の抜けるようなやり取りが好きなんだよね。
お決まりのパターン、お決まりのフレーズ、分かりやすいボケとツッコミ、間、ズッコケ。
戦いの中でもボケを重ねて、敵にツッコまれる。
そんな感じが好きなんだよな。
最近、そういうギャグバトル漫画めっきり減ってるというか。
幼稚園warsとかは、ギャグと戦い織り交ぜてるけど、抜け感がこれまた減ってきてるし。
どっかに良きギャグバトル漫画、無いかなぁと思ったり思わなかったり。
かぐや様とかは好きだったけども、やっぱり抜け感が足りないというか。
こう、もっと古き良きギャグが欲しい。
最近の漫画で、古き良きギャグやってるバトル漫画あれば教えて欲しい。
オチとか無いんだけども。
私もギャグパートになれるような、折れない強さと一貫性を持ちたいなぁ。
おしまい。