どういった人材が有用か、という判断基準に、モルトケ分類というものがある。
やる気と能力の2つの観点で人材を分類するものだ。
このモルトケ分類で、有用とされる、または採用すべき順に並べると。
1.やる気はなく能力の高い人材
2.やる気はなく能力の低い人材
3.やる気があり能力の高い人材
4.やる気があり能力の低い人材
となる。
やる気が高い人材ほど、扱いにくく、仕事が出来ないことになる。
現代では、ここまで単純化して捉えず、複合的に判断することにはなっているが。
私は概ねこの基準に同意する。
かつて私は、やる気によって自分の首を絞め、そして組織を去ったからだ。
「自分がこの企業に新しい風を吹かせるんだ」と、そういうやる気に満ちた気持ちで就職した。
そう出来ると信じていた、それに見合うように売り上げ目標の達成率も一位になるくらい頑張った。
でも、上の人たちには良く思われていなくて。
他の人は指摘されないような細かい内容を衆目の前で頻繁に指摘されるようになり、体調を崩し、そこも自己管理の甘さを追求されて、退職、不安障害に疾患した。
私自身が傷ついたように思えるが。
やる気のある人間は、そのやる気を見せることによって、上司同僚部下の内面を傷つけ、それの逆襲に会っているだけなのだ。
「こうしたい!」「こうなりたい!」を口にすることは、あえて口にしない相手の領分を奪っていく。
私がまず相手を傷つけたのだ。
このように、外に見せるやる気は毒だ。
やる気があっても、それを見せないように、うちに秘めて自分の世界をまず変えて行きたいものだ。
ファイトやで。