夏になると思い出す、夏休みの宿題。
私は夏休みの宿題を親に手伝ってもらったことがない。
でも、弟は手伝って貰ってた。
弟の作文は母が何を書くか、流れまで指示して入賞した。
弟の絵は私が下書きを書いて弟が塗った。入賞した。
弟だけが褒められた。
私はマラソン大会や絵で沢山賞状持ってたけど、一度も褒められたことがない。
弟はほんの数枚しかない賞状で、それを貰うたびお祝いに弟の好きなご飯食べに行こうってイベントができるくらい褒めて貰っていた。
弟は何をしても褒められたけど、私は賞状取っても一位とってもあらを探して全部否定された。
小学校高学年になる頃には、何かで表彰されても親に見せなくなっていた。
そんなことされたら、どうやったって私は無価値って思っちゃうよね。
辛かったね。
いや、頑張ってたよ。偉い。
そんなことを思い出す夏。
結局弟も私も鬱になってるから同じことなんだけどね。
弟も弟で辛かったんだろうな。
二人とも自殺未遂はするものの、完遂せずここまで生きて来れてるし。
これからは、ただ楽しんで生きてこうな。