「イカした仕事して、イカした趣味して、イカした格好して、クレイジーな行動して、話題に事欠かない人物が私である、というやりきれていない「かくあるべし自分像」を払拭して、素直な人間になりたい。
「かくあるべし自分像」に向かって我慢していた。
私は変で、面白くて、何しでかすか分からない天才的な人間でなければならないと。
自由に生きている人が羨ましくて、嫉妬して、そうあることに必死で、何が自分なのかわからないような感覚でいる。
そうでないと私は価値がないなんてことはないのに、そんな気になってしまっている。
心から何かを楽しめる人間になりたいので、「かくあるべし自分像」から逃れたい一心で居る。
「かくあるべし自分像」の正反対で丸一年過ごしたい。その中で、口外しなくても一人ぼっちでも恥ずかしくてもやりたいことが出てくるのを願って。
とりあえず次の三ヵ条を守ろうかなと思う。
①ありきたりな自慢にならない仕事をすること。
事務職や飲食店のホール、スーパーのレジ打ちなど。とりあえず誰でもできる仕事。
誰かに聞かれたら大丸のレジ打ちです、とか、胸張って言う。
間違ってもアトリエ系建築事務所や、オシャレな家具屋さん、お笑い養成所などに行かない。
②ありきたりな自慢にならない趣味をすること。
YOASOBIや髭団や米津玄師を聞き、WBCやバスケのワールドカップの時にだけそのスポーツに盛り上がる。
あと、カメラが趣味と言って空の写真撮って#ファインダー越しの私の世界 みたいなタグを沢山付ける。
絵を描いたり本を読んだり勉強したり、小説を書いたり、私らしい(笑)ことは何も公開しない。
③ありきたりな自慢にならない見た目でいること。
清潔感のある普通の格好をする。UNIQLO、グローバルワーク、無印良品。
Desigualとかの派手な服や、カラフルな服は封印する。
私の私であるアイデンティティなんて、苦しむくらいなら無い方がいい、ぶっ生き直す。