昔から、ギャグ漫画が好きだ。
笑いというのは緊張と緩和であるという桂枝雀師匠の論がある。
4コマだと、3コマまでで緊張を作って4コマ目で緩和を作って落とす。
ツッコミが緊張のようで、実はボケが緊張だ。
我々の理解できないボケが緊張になって、そこに常識という緩和を加えて笑いを生むのが漫才だ。
個人的に、緊張の連続するネタが好きだから、マヂラブとかサンシャイン池崎とかザコシとかランジャタイとか、なんかよく分からないことをやる人達が好きだ。
緊張の中での緩急をつけるというか、ハッキリ緩和をしないというか、筋道の予想の付かない不条理漫才というか。
ミキやナイツみたいな緊張、緩和の美しい笑いどころの分かりやすい正統派漫才はあまりピンとこない。
自作のネタも、ツッコミを現世に近づけ過ぎないようにしているから、明確なツッコミがいないことが多いし、謎のまま終わらせたい。
同じように、銀魂とかこち亀みたいなツッコミがちゃんといる漫画よりも、ギャグ漫画日和やうすた京介、古谷実が好きで、ちいかわも好き。エロギャグ漫画だと、ジョン・K・ペー太、知るかバカうどんが好き。
個人の好みの問題だと思うけれど。
常識そのものがズレているような感覚というか常識の逆流というか崩壊というかそれが心地よい。
ギャグ漫画を読むと、何もかもどうでも良いしなんかそれで良いような気がしてくるというか。
笑いどころなんて要らない。
笑いやすいのは正統派漫才なんだけど、感覚的にまた見たいと思えるのが不条理漫才というか。
なぜこんな話をしたかというと、昨日アメトークでギャグ漫画特集をやっていたからだ。
吉田戦車先生や和田ラヂオ先生の漫画とても欲しいねと思いました。
以上。