いや泣く、毎回泣く。
恋愛感情って自分でももうどうしようもないものよね。
紬は湊斗を愛するって決めて愛していて、決してどうしようもない感情ではなかったが、紬が恋愛感情を届けたいのは湊斗だけで、湊斗が恋愛感情を届けるのは紬だけで。
想もこれまで手話を教えてくれて、数年を支えてくれた唯一の友人の大事な奈々が居て。
紬も想もそうだったはずなのに、これまでの歴史や感情や全部ひっくり返して、紬と想が思い合ってしまうのはなんかもう必然というか。
年月や与えたものや与えられたものなんて何の意味もなさないし、不条理で勝手なものが恋愛感情よね。
こういう恋愛してみたかったわと思うけども。
紬と想は、結局いろんな人の傷を抱えて付き合ってしまうんだろうなと思う。
リアルに描くなら。
綺麗に描くなら誰とも付き合わないんだろうが。