木造が好き。
というか、多分、茶室建築みたいなものが好き。
建物は、浮世の仮住まいであって欲しい。
一人で隅々まで目が届くくらい小さくて、丁寧で、趣のある木造が好き。
手入れを怠れば、自然に飲まれて潰れてしまいそうな繊細な木造が好き。
木造でも、外壁が窒素サイディングとか、ガルバリウムとかは、自然に飲まれなそうで、あんまり。
繊細で脆い木造も、手入れを続ければ何百年も持つところが好き。
そんな古い建物も、我々が消え去ると同時に、追うように、自然に飲まれてほしい。
人に手入れされた実感のある空間で、人は癒されると思うんだよな。
手巻きの振り子時計が愛おしいのは、糠床が愛おしいのは、自分が長いことお世話しているからで。
丁寧に、長年手入れされた木造建築も、人を癒すと思うんだよね。
ということで、今から部屋掃除しような…。
でも、私は自然なのでは?
手入れされた空間を飲む側なのでは?
寝よう、おやすみ。