建物について、いずれ誰も住まなくなり、もしくは壊され、本来の用途として使われなくなるものであることは自明だ。
だから、廃れて誰も住まなくなった時に、自然と共生して趣のある様子になるもの、若しくは朽ちてなくなるものとしたいなぁという感覚がある。
流されて消えたり、自然に飲まれたり。
終わり方に重きを置きたい。
最近方丈記を読み始めた。
序盤だが、家に対して思い入れが異様なこと以外は読ませる文章だなぁと思う。
最終、家を贅沢にしないぞ、と山の中のプレハブハウスで趣味に勤しみながら季節を楽しむのアリでしかない。
でかい建物より、自然に帰る木造プレハブ小屋。
しかも山なので自然に飲まれやすい。
このプレハブ小屋も、鴨長明の死後、屋根に床に草木が生い茂り、飲まれて朽ちていくんだろう。
鴨長明グッジョブだね。