国立新美術館がお休みだったので、そこから歩いていけるサントリー美術館で日本画を見てきた。
京都智積院の名宝展。
長谷川派という、木の幹の躍動感が強めの作風の金襖、金屏風が多かった。
日本って黒と金の文化だなぁと思う。
漆も金も高いもので。
ヨーロッパが華やかで成金で、日本が質素で簡素みたいな偏見があったけど、見方によるなぁと思った。
普段使いしない人に見せる部屋に置く金屏風、金襖。
そんな感じなんだろうなと思う。
今も昔も成金は黒と金を愛している気がする。
昨日歌舞伎を見たが、見得を切っていた。
見栄を張るのと同じみえ。
自分のことや自分の動きを大きく見せたいのは、自分のためなのか客や相手のためなのか。
話は戻って。
戦後のものだが、印象派チックな洋風金屏風があって、合うなぁと思った。金と白飛びの絵。
軽やかな絵にこそ金が合う気がする。
金のチェーンは細いほど良い気がするし。
軽さがいやらしさを軽減するような。
逆に、海外の人は、洋画より日本画の方が金が似合うと思うのだろうか。
感覚によるのだろうか。
成り上がるまでは、自分を大きく見せた方が良いのかもしれないなぁと思った。