私は会議で黙っていることが多い。
何故なら会議の場では意見が無いからだ。
後々になってじっくり考えて、やっと意見が出来て、会議が終わって次の日に伝えると「意見があったならその場で言うように」と言われた。
当たり前なんだけど、そうかと思い、私は意見をしなくなってそのまま8年が経った。
議題が最初から決まっていれば、あらかじめ分かっていることが課題なら、意見はすぐ出て来るんだけど、世の中はそういう会議ばかりでは無いし、開けてみるまで分からないのが世の会議の常だ。
意見は言わなければ無いのと同じで、そしてその場では持ってないから実際に無い。
すぐにパッと意見が出せる人凄いなぁと思うね。
才能だと思う。
また、すぐ意見に思い当たったとして、自分の中での確からしさの検証が必要になるから。
結局その場での意見は無いんだよな。
その議題に対する出し得る最適解を出すには時間がかかる。
意見を言える人って何が違うんだろう。
あらかじめ会議の流れを考えて、こう来たらこれを根拠にこの意見を出す!ってドンピシャを持ってるんだろうか。
それとも経験が非常にあるのだろうか。
と思ったけど、多分そうでは無くて、最適解でなくて、場の空気を流すための意見を出してるんだと考えたらしっくりくるなぁ。
求められるのは最適解でなくて、爆速で会議を終わらせ業務に帰ることだから。
場が進んで多数がそこそこ満足感を得る為に、何の意見をどう言ったら良いかって基準での最適解を探してるんだと思う。
例えば、晩御飯行こうってなって、晩御飯決めるのに2時間も3時間も掛けて最適解を出す必要がないのと同じように。
議題には鮮度がある。
お腹すいてるからすぐ食べたいので、それらしい答えをすぐ決めたいんだよね。
すぐ「カツ丼!」っていって、「なんかカツ丼気分になった気がする!」ってカツ丼食べにいく方がいい。
それと同じことを会議でもやってるんだなって。
なんか、そう考えたら、思い付いても「かき氷!」とか言ってはいけないんだなって分かるよね。
あと、「晩御飯といえば…」って謎の関係ない経験談話すのもご法度で。
「晩飯かき氷がいい」って言い続ける人がいるのもヤバい会議の常なんだけどさ。
そういうときはかき氷も取り入れるしかなくなるんだけどね。
とか色々考えたら、会議で何も言わないのも、ある種賢いムーブかもしれないなと思うね。
能動的に参加する人数が少ないから爆速会議になるわけで。
求められた時と、流れが止まって中々進まない時だけに意見しような。