ゆかり徒然日記

鬱病から引きこもりにランクアップしたアラサーのブログ。

老子61章〜70章メモ

多少なりとも響いた章響いた言葉だけ抜き出しての超訳というか解釈です。

気になる方は原著をお読みくださいませ。

 

63章

為無為、事無事、味無味。大小多少

為さなくて良いことを為さず、平穏であることを目的として、味のないものを味わう。小さなことを大きなことと捉えて、少ないものを多いものとして捉える。

この世の難しいことや、大きなことは、決まって小さなことから起こる。大事や難事になる前の小さなうちに対処しよう。

なんでも軽々しく引き受けないこと。

 

64章

民之従事、常於幾成而敗之

物事に従事するものは、いつも物事が成就する手前に失敗する。

聖人はそもそも目立ったことをしないし成功にこだわらないから、はじめも終わりも気を抜かず変わりなくいることができ、失敗もない。

 

67章

三寶、持而保之、一曰慈、二曰儉、三曰不敢為天下先

私は3つの宝を持っている、一つ目は慈しみ、二つ目は倹約、三つ目は人の先に行こうとしないことである。

 

70章

吾言甚易知、甚易行

私の言っていることは大変分かりやすく、行いやすいことである。

しかし、真理に辿り着き実践する人は少ない。

 

 

ここまで読んで、思ったことメモ。

①現代人は戦争も飢えもないから、老子を取り入れやすい環境だ。誰しもが人から奪う必要なく、道(穏やかで静かなありのままの在り方)に従っても飢えずに幸せに生きることができる。

②競争社会に順応すると上位の限られた人間のみが幸せを感じられる。私のような上を見ては落ち込む人間を救う穏やかで良い教えだなと思う。

③弱者にこそ必要な教えなのに、老子に触れられるのは、一定以上の学のある人に限られている。古代中国でも識字者に限られて居たのではないか。

④頭のそこそこ良い人が、都合のいい部分だけ抜き出して、もしくはそこだけに感銘を受けて、愚民政策みたいなことに使い始めたら悲惨だなと思った。

老子は道が本質で、「道とは」という議題向かって何章にも分けて多角的に描いているので、そこの理解なしに一部を抜き出すと危ない。

 

次回最終回。